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Salesforceでは、クローズした商談の編集を制限したいケースがあります。その場合、フローの「レコードのロック」アクションを使うことで、商談を自動的にロックし、特定のユーザーだけが編集できるように設定できます。
本記事では、この設定を 「なぜ必要か」「どのように設定するか」「どんなメリットがあるか」 の3つの視点から解説します。
なぜ商談をロックするのか?
商談がクローズ(受注・失注)した後も、誤って編集されると、データの整合性が崩れるリスクがあります。そのため、以下のような理由で クローズ後の商談をロックする ことが推奨されます。
- 誤編集の防止:重要な商談データが勝手に変更されるリスクをなくす。
- 売上・実績データの固定化:報告や分析に影響が出ないよう、クローズ後の商談を確定させる。
- 権限管理の簡素化:特定の人(商談所有者など)のみ編集可能にすることで、ガバナンスを強化。
フローの作成手順
① フローの基本設定
- オブジェクトを選択:「商談」
- トリガーの設定:「レコードが作成または更新されたとき」
- エントリ条件の設定:「完了フラグ(
IsClosed
)がTrue
のとき」 - フローの実行タイミング:「条件を満たすようにレコードが更新されたときのみ」
- フローの最適化:「アクションと関連レコード」

② ロックアクションの設定
- 「レコードのロック」アクションを追加

- 表示ラベル & API参照名 は自由に設定
- ロックアクションの設定
- アクション:「Lock」
- レコード ID:「トリガーされた商談の ID」
- 許可される ID(編集可能なユーザー):今回は設定しません。この場合はシステム管理者のみが編集可能になります。

※「許可される ID」は、ユーザー・グループ・キュー・ロール単位で設定可能。
ロックされた商談の動作確認
フローを有効化した後、商談をクローズした後に、 通常のユーザーが編集しようとすると、以下のエラーメッセージが表示されます。
「このレコードはロックされています。編集する必要がある場合は、システム管理者にお問い合わせください。
この設定のメリットと注意点
メリット
✅ データの整合性を維持:誤編集を防ぎ、クローズ後の商談データを確定できる。
✅ 権限管理の強化:編集を許可するユーザーを厳密に制御できる。
✅ シンプルな設定で適用可能:フローのアクションのみで実装でき、特別な開発は不要。
注意点
⚠ システム管理者はロックされたレコードを編集可能。
⚠ 「許可されたID」でロールを指定すると、そのロールと上位ロールも編集可能になるため、範囲を確認すること。
⚠ このフローは、過去のクローズ商談には適用されません。
まとめ
Salesforceの「フロー」を使うことで、クローズした商談を自動でロックし、編集を制限することが可能です。この設定を活用すれば、商談データの整合性を保ちつつ、適切なユーザーのみ編集を許可できます。
「商談を確定させたい」「データの誤編集を防ぎたい」 という場合は、ぜひこの方法を試してみてください!