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  1. Apex練習問題

練習問題 4: 条件分岐とループの組み合わせ

以下の条件に従って、コードを書いてください。

List 型の変数 numbers を宣言し、10, 15, 20, 25, 30 の5つの値を格納してください。
各要素に対して、その値が 20 以上であれば、その値を System.debug() を使ってコンソールに出力してください。

解答例

// List<Integer> 型の変数 numbers を宣言し、値を格納する
        List<Integer> numbers = new List<Integer>{10, 15, 20, 25, 30};
        
        // 各要素に対してループ処理
        for (Integer num : numbers) {
            // 値が 20 以上であれば、コンソールに出力
            if (num >= 20) {
                System.debug('Value is 20 or above: ' + num);
            }
        }

解説

この練習問題では、以下のことをするコードを書きます:

  1. 整数値を持つリスト(List<Integer>型)を作成し、5つの値を格納します。
  2. そのリストの各値をチェックして、20以上の値だけをコンソールに表示します。

では、ステップごとにコードを解説します。

1. リスト (List<Integer>) の作成

List<Integer> numbers = new List<Integer>{10, 15, 20, 25, 30};
  • List<Integer>: Listは「リスト」を表し、Integerは整数型のデータ型を表します。つまり、このリストには整数値しか入れられません。
    Apexでは、リストは「複数のデータを一つの変数にまとめて持つための箱」と考えられます。
    Integer型は、整数(小数点のない数)を扱うデータ型です。
  • new List<Integer>: 新しいリストを作るときは、newを使って「新しいリストを作成してください」という指示をします。
  • {10, 15, 20, 25, 30}: {}の中に入れた数値が、リストの中に入るデータです。これで、numbersという名前のリストには5つの整数が格納されます。

2. ループでリストの中身を取り出す

次にリストの中にある5つの値を順番にチェックしていきます。そのために「ループ処理」を使います。

for (Integer num : numbers) {
// ループの中の処理がここに書かれます
}
  • for (Integer num : numbers): これは「拡張forループ」と呼ばれるものです。
    numbersというリストから、1つずつ値を取り出して、numという変数にその値を代入します。
    例えば、1回目のループではnum10が入り、2回目のループでは15が入るというように、リスト内のすべての要素が順番にnumに入ります。
  • {}内の処理: ループが回るたびに{}内の処理が実行されます。今回は、この中でnumが20以上かどうかを判定します。

3. 条件分岐 (if文) で20以上かチェック

リストから取り出した値が20以上かどうかを判定します。

if (num >= 20) {
System.debug('Value is 20 or above: ' + num);
}
  • if (num >= 20): if文は「もし~だったら」という条件を使いたいときに使います。
    今回の条件は「もしnumが20以上だったら」です。>=は「以上」を表す演算子です。
    • もしnumが20や25や30だったらこの条件はtrue(条件が成り立つ)になります。
    • 10や15のように20未満の値はfalse(条件が成り立たない)になるので、次の処理には進まず、そのまま次のループに移ります。
  • System.debug(‘Value is 20 or above: ‘ + num): もしnumが20以上だった場合、System.debugを使ってコンソールにメッセージを表示します。
    'Value is 20 or above: 'という文字列に、numの値を結合して出力します。例えば、numが20なら"Value is 20 or above: 20"というメッセージがコンソールに表示されます。

全体のコードの流れ

  1. リストnumbersを作成し、5つの数値(10, 15, 20, 25, 30)を格納します。
  2. ループでリストの中の各数値を順に取り出します。
  3. 各数値が20以上であるかどうかをif文でチェックします。
  4. 20以上の場合、その値をSystem.debugでコンソールに表示します。

出力結果

このコードを実行すると、コンソールには次のように表示されます(20以上の数値だけが表示されます):

Value is 20 or above: 20
Value is 20 or above: 25
Value is 20 or above: 30

まとめ

  • リストを作成し、そこに整数値を格納する方法を学びました。
  • forループを使って、リストの中の値を1つずつ取り出して処理する方法を学びました。
  • if文を使って、特定の条件に合う値だけを処理する方法を学びました。

この流れが理解できれば、次のステップとして複雑な条件や処理も簡単に対応できるようになります。

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プロフィール

●氏名:ARAKAN
●年齢:32歳
●居住地:九州
●勤務先:情報システム部
●一言:とある企業でSalesforce管理者として勤務しているARAKANです。業務の中での気づきやTipsを投稿しています。
<保有資格>
・Salesforce認定 アドミニストレーター
・Salesforce認定 上級アドミニストレーター
・Salesforce認定 Sales Cloudコンサルタント
・Salesforce認定 Service Cloudコンサルタント
・Salesforce認定Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント
・Salesforce認定Marketing Cloud Account Engagement スペシャリスト

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